「Torブラウザって何?」
「なんか危険そう…」
「安全に使えるの?」
このような疑問にお答えする記事です!
Torブラウザを使いたいけど、なんだか聞き慣れない言葉で不安を感じますよね。
特に初心者の方は、危険性について気になるかと思います。

筆者はTorブラウザの使用経験があり、実体験を踏まえて危険性や安全に使う方法をお伝えします!
「Torブラウザに興味がある方」「危険性を知り、安全に使いたい方」はぜひ読んでみてください!
- Torブラウザとは何か
- Torブラウザのメリット
- Torブラウザの危険性
- Torブラウザを安全に使う方法
Tor(トーア)ブラウザとは?
Tor ブラウザは、インターネットで匿名性の高い通信ができる特殊なウェブブラウザです。
Torブラウザは使用するだけでトラッキングを無効化し、ユーザーのプライバシーを守ります。



第三者からの個人情報の収集や追跡を防ぐことができます!
Torブラウザの仕組み
続いてTorブラウザの仕組みを分かりやすく紹介します。



Torブラウザの仕組みのポイント2つをチェック!
①Torブラウザは最後の目的サーバーに到着するまでに、複数の中間サーバに寄り道をする仕組みであること
②その道中では何層もの暗号化が施されていること
以上2つがポイントです。
①について確認してみます。


Torブラウザを使用すると、あなたが使用しているデバイスからデータが送られた後、3つの中間サーバー(ノード)を渡り歩きます。



行き来する中継サーバーをノードと言います!
続いてポイントの2つ目、暗号化について確認してみましょう。


イラストは暗号化の概念図です。
寄り道するノードの分だけ暗号化の層が施され、データが新しいノードに移るたびに暗号化の層が1つずつ剥がれます。



だからThe Onion Routerなのか!
この仕組みによって第三者からはもちろん、ノード提供者にもデータの送信先、内容がわからないようになっています。
具体的には
1つ目ノード:最初の送付元と2つ目のノードの送付先のみわかる
2つ目のノード:1つ目のノードの送付元と3つ目のノードの送付先がわかる
3つ目のノード:3つ目のノードの送付元と最後の目的サーバーの送付先がわかる
上記のような仕組みになっており、どの場所においても全体の通信の流れが見えないようになっているのです。



どこの誰から送られたものかがわからない=匿名化ができるって感じですね!
Torブラウザのメリット


ここからはTorブラウザのメリットについてご紹介します。
Torブラウザを使用するメリットは次の3つです。
- 匿名性を確保できる
- 閉鎖される可能性は低い
- 無料で使用できる
匿名性の確保


一つ目のTorブラウザ使用のメリットは、「誰がどこに送ったか」を隠せること。
具体的にいうと通信元のIPアドレスや位置情報を保護します。



ユーザーのオンライン上のアクティビティが追跡されるリスクを減らせますよ!
閉鎖される可能性は低い


2つ目のメリットは閉鎖される可能性が低いこと。
Torは1つの企業が運用しているのではなく、いくつかのボランティアグループによって運営されています。
そのため国や政府から禁止・閉鎖される可能性は低いでしょう。



似た技術であるVPNでは禁止・閉鎖のリスクがあるので注意です。
無料で使用可能


最後のメリットは完全無料で使用することができるという点です。
インストールするだけですぐに使えますよ。



そんな優れもののTorブラウザですが、寄り道をしているのと同じのため、通信速度が遅くなりやすいことに注意です!
Torブラウザに危険性はないの?





怪しいイメージがまだ払拭できないんだけど、どうなの?
結論、Torブラウザは完璧ではなく様々な脆弱性や攻撃リスクを抱えています。
Torブラウザが危険だと言われる理由は以下の3つです。
- 匿名性に限界がある
- 悪意のあるノードも存在する
- 悪質なサイトへ誘導されるリスクも
匿名性に限界がある


Torブラウザの最大の懸念は、ユーザーのトラフィック解析によって個人を特定される可能性があることです。
Torを使うことで送信元や送信先を隠すことができ、ほぼ完璧な匿名性を確立できます。
その一方で、「Torブラウザによる通信である」ということは隠せないのです。



Torブラウザが完璧でないと言われる所以だね
悪意のあるノードも存在する


Torネットワークは、ボランティアグループにより運営されており、
誰でもノード提供者になることができます。
中には悪意のある運営者(ノード)も存在し、ユーザーの通信を傍受したり改ざんしたりする可能性があるので注意が必要です。



無料のあるあるパターンだね…
悪質なサイトへ誘導されるリスクも


Torブラウザは、ダークウェブや不正な活動に関わるウェブサイトへのアクセスを可能にします。
このため、誤って不正なサイトにアクセスしたり、マルウェアに感染したりするリスクがあります。



ダークウェブ怖いぃ…



個人情報の漏洩や金銭的な損失が発生する可能もあるので注意が必要ですよ!
Torの危険性を補うにはどうすればいい?


Torブラウザの使用には注意が必要だとお伝えしました。
まず匿名性を確立し安全にインターネットを使いたいだけであれば、VPNの使用をお勧めします。
VPNはTorと同様、通信を匿名化してくれる技術です。
一方でどうしてもTorブラウザが使いたい!と言う方もいるでしょう。
その方にはTorブラウザとVPNとの併用をお勧めします。
VPNがTorブラウザの脆弱性を補ってくれるため、より高いセキュリティレベルでインターネットを使うことができます。



まずはVPNについて簡単に説明しますね!
VPNとは
VPNは簡単に言うと、
インターネット接続を暗号化し、ユーザーのプライバシーとセキュリティを保護する技術です。
VPNを使用するメリットは主に次の三つです。
- プライバシーの保護
- 匿名性の向上
- 地域制限や国の制限からの回避



色々なメリットがあるんだね!
①、②のようなメリットがあるため、Torブラウザと似た技術として語られているんですね。
しかし、Torブラウザによる匿名化とVPNの匿名化では方法が根本的に異なります。



TorブラウザとVPNの違いについて確認してましょう!
より詳しくVPNのことが知りたい方はこちら↓


TorブラウザとVPNの違いについて



まずはTorとVPNの違いについてまとめた表をご覧ください!
種類 | Torブラウザ | VPN |
---|---|---|
定義 | インターネット通信を匿名化するための特別なウェブブラウザ | インターネット接続を暗号化し、ユーザーのプライバシーとセキュリティを保護する技術 |
目的 | ユーザーの匿名性を提供 | データのプライバシーとセキュリティの確保 |
通信経路 | ユーザーのトラフィックをTorネットワークのリレーサーバー経由でルーティング | ユーザーのトラフィックをVPNサーバー経由でルーティング |
IPアドレス | ユーザーのIPアドレスを匿名化し、トラフィックの追跡を困難にする | ユーザーのIPアドレスを隠さずに暗号化する |
通信内容の暗号化 | 一部の通信内容は暗号化されるが、最終的な接続先は暗号化されない可能性がある | すべてのユーザーの通信内容は暗号化される |
プライバシーの保護 | 目的は匿名性の提供であり、完全なプライバシー保護を保証するものではない | ユーザーのトラフィックを暗号化するため、プライバシーが高いレベルで保護される |
速度 | 複数のリレーサーバーを経由するため、通信速度が遅くなる可能性がある | 通信速度は一般的に高速 (VPNサーバーの選択によって影響される) |
制約事項 | Torネットワークは一部のウェブサイトやサービスで制限を受ける場合がある | VPNサービスには一部の国や組織での使用制限がある場合がある |
TorブラウザとVPNは、通信内容の保護方法が大きく異なります。
・通信を複数の層で暗号化する
・データの発信地がバレないよう、リレー形式でデータが渡される
・その際に一つ一つ暗号化の層が剥がされる
つまり、最後の地点では暗号化がされておらず、データは剥き出しの状態。
Torブラウザ最大の弱点とも言える部分です。
一方、VPNはどうでしょうか。
・カプセル化によって内容が隠されており、データ自体にも暗号化が施されている
・仮想トンネルというプライベートな回線で通信が行われる
・IPアドレスが変更される
VPNでは通信そのものが見えない上にデータが暗号化されており、通信内容が漏れることはまずありません。
さらにVPN接続によってIPアドレスも変更されるので、どこから通信をしているかも隠します。



確かにVPNとTorブラウザを併用すればより安全にインターネットを使えそう!!
TorブラウザとVPNの併用のメリット
ここでTorとVPNの併用のメリットについて確認してみましょう。
Torブラウザは匿名化のために設計されていますが、単独の使用では完全ではありません。
そのため、TorブラウザとVPNを併用することで、より安全なインターネット利用環境を整えることができます。



具体的には次のようなセキュリティ向上が期待できるよ!
第三者からの監視を防ぐ
まず、VPNはインターネット接続を暗号化するため、ISP(インターネットサービスプロバイダ)や他の第三者からの監視を防ぎます。
これにより、Torブラウザを使用していることがバレにくくなります。
アクティビティの追跡から防ぐ
さらに、VPNは現在使ってるIPアドレスを他のものに変更し、本来のIPアドレスを隠します。
これにより、オンラインアクティビティが追跡される危険から守ります。



例えば…?



Torブラウザを使って政治的なwebサイトにアクセスしようとした場合を考えてみましょう!
<Torブラウザを使用して政治的なウェブサイトにアクセスしようとしている場合>
VPNを使用せずにアクセスすると、あなたのIPアドレスからあなたの位置やアクティビティが特定される可能性があります。
しかし、VPNを介してTorブラウザに接続することで、トラフィックがVPNサーバーを経由し、IPアドレスが隠されるため、より匿名性が高まる、というイメージです!
TorブラウザとVPNの連携方法
ここからはTorブラウザとVPN連携方法について確認してきます。
TorとVPNの併用方法は以下の2つです。
- VPN経由でTorを使用する方法
- Tor経由でVPNを使用する方法
②の場合、非常に通信が遅くなる可能性があるので、今回はVPN経由でTorブラウザを使用する方法を紹介しますね。
VPNの設定が完了していることを前提とします。VPNの提供するアプリケーションをインストールし、アカウントを事前に作成しておいてください!
iOS、Androidの場合はアプリがあるのでアプリをダウンロード。
それ以外はTorブラウザは公式サイトのものを使用する。
OSごとに分かれているので使用するものをクリック。
インストーラ実行後、インストール先を確認されるので、好きな場所を選択。
完了で終了。
次にVPNのアプリケーションを起動し、任意のサーバーに接続。
さきほどインストールしたTorブラウザを起動し使用する。
おすすめのVPN





VPNでTorブラウザが安全に使えるのは分かったけど、どのVPNサービスがいいの?
最後におすすめのVPNをご紹介します。
VPNサービスは複数ありますが、筆者が使用して心からおすすめできるVPNは「MillenVPN



ちなみに安全性の観点から、有料VPNをおすすめしているため、今回は有料のVPNを紹介しています!
「MillenVPN
MillenVPNについて




公式HP | MillenVPN |
価格 | 5つの選べるプラン(※は30日返金保証あり) ①2年:360円/月※ ②1年:540円/月※ ③1ヶ月:1,360円/月※ ④7日:580円/7日 ⑤15日:980円/日 |
返金保証 | あり(1ヶ月以上のプランのみ) |
サーバー設置国数 | 52カ国 |
サーバー数 | 1,300台以上 |
使用可能デバイス数 | 10台 |
容量制限 | なし |
ノーログポリシー | あり |
MillenVPNはアズポケット株式会社が運営をしている、日本産のVPNです!
日本国憲法第21条で定められた通信の秘密を遵守して運用されており、世界最高水準のプライバシー保護が期待できます。
また、数日単位のVPNもあるので、お試しにもおすすめのVPNです!
【コスパ最強】安さに魅力あり!


なんといっても安さに魅力があります!
良いサービスであることは前提で、安ければ安いほどいいですよね!
2年契約だと月360円、1年契約でも月540円です。
VPNはTorブラウザを安全に利用する以外にも、カフェやレストランのフリーWi-Fiを安全に使ったり、YouTubeプレミアムやCanvaProをお得に契約、宿を安く予約したりと、すぐに月額以上のお金が返ってくるお得な値段です!
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【簡単5STEP】MillenVPNを使ってTorブラウザを安全に使う方法
- MillenVPNの公式ウェブサイト「MillenVPN
」にアクセスして契約 - ダウンロードしたMillenVPNアプリをデバイスにインストール
- アプリを起動し、MillenVPNのサーバーを選択する。
- VPN接続を確立し、デバイス上でMillenVPNが稼働していることを確認します
- VPNが接続されている状態で「フリーWi-Fi」に接続する
まとめ


最後までお読みいただき本当にありがとうございます!
今回の記事では「Torの危険性と安全に使う方法について」ご説明しました。
Torブラウザの危険性は以下の通りです。
- 匿名性に限界がある
- 悪意のあるノードも存在する
- 悪質なサイトへ誘導されるリスクも
これらのTorの弱点を回避するにはVPNとの併用が有効です。
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是非、VPNとの併用も検討してみてくださいね!
よくある質問


解決方法: